珍道中日記12

歩行者専用道路を歩く歩く。まっすぐどこまでも果てしない道。道の右側には水路、左側には草原。何かの畑の様だがまだ何も生えていない。水路にはカモメや何種類かの鳥がいるが可愛いと思う心の余裕はなく駆け足に近いくらいの速さで私達は歩いた。雨が顔にあたったが傘をさす余裕もなかった。
遠くに家の固まりが見え始めた。写真で見覚えのあるチャペルの塔が見えた!!やった!!たぶん方向は合っているのだろうが、まだ果てしなく遠い。

家並みが近づいてきた。たぶんこの中のどこかにフィッサーのアトリエがあるのだろう。やっと人と会った。人に会えることがこんなに嬉しいと思う経験は初めてだった。その人を捕まえてフィッサーの店の写真を見せて店の位置を教えてもらい、やっと探し当てた!!思っていたより小さい店だったが、いつも写真でみていた彼の華やかなヒンデローペン作品が沢山飾られている彼のアトリエがとても愛らしく感じた。駅から40分ぐらいだったようだ。時間に間に合ってよかった。駅に降りた時は本当に慌てた。歩いたら何分くらい掛かるのか・・・ぐらいの情報は調べておくべきだった。自転車の女の子に感謝し、息切れを抑え落ち着く為にアトリエを少しやり過ごして休憩した。落ち着いて見回すと人が少ない。店が全部閉まっている。他のヒンデローペンのショップも全部閉まっていてヒンデローペンミュージアムも閉まっているではないか!!土日は休業だったのだ!!代理店!休業日を調べといてくれ~~!せっかくここまで来て、他の職人の5軒のショップのブーツマも、ローシェもミュージアムも観れないなんて!なんちゅうこっちゃ~~~~~~~。教訓その3! ヒンデローペンには平日に行くべし!今更笑える。でもショップで買い物することが私の目的ではないので、驚いたが実際はそれほど痛くはなかった。私はこの街に会いに来たのだった。



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