2006年珍道中日記6

戻る道の途中、チーズ屋さんを見つけた。オランダの情緒たっぷりでなんだか嬉しくて覗いた。ベビーカートを押してきたママが山羊のチーズが美味しいわよ♪と声をかけてくれたので試食したら、パサパサしたロウソクのような食感でマトンのような癖のある味だった。半生タイプのチーズを試食したらおいしかったので息子に大きな1キロの塊を買った。安くはない。初めてカードが使えた。
どこでもカードが使えるとガイドブックには書いてあったが、またしてもガイドブックの信憑性は下降線をたどる・・。この時、何も考えずにチーズを買った事がすぐに大失敗だったことを思い知るのであった。
重たいチーズを10日間ずっと持って歩くはめになったからだ。教訓その1、重たいものは最後に買え!後先考えずに買い物をした自分の浅はかさを呪ったのだった。

チーズ屋のとなりにフードショップ(日本でいうところのスーパーマーケット)を発見!地元の人々が沢山いて、生活の場にやっと足を踏み入れることができた。
今回の旅は観光ではなく、オランダの生活に触れたい!という想いが強かったのでこの光景にはワクワクした。観光客相手の店とは違ってやはり安い。リンゴを2つと水とコーラを買った。半額ぐらいで買い物ができて得をした気分になり、上機嫌な私は店を出ながらスキップしそうだった。
さて、ヒンデローペンにアクセスするための拠点に決めた可愛い街<レーワルデン>へ移動する時間になった。
ホテルをチェックアウトし、アムステルダムの駅前でポストカードを投函。日本の生徒さんの元へオランダの香り届け!とポストに二礼二拍手した。??賽銭箱じゃないっつーの!なんでオランダに来てまで二礼二拍手したんだろう?!私は日本人だったのだと愕然とした瞬間だった。なぜ愕然とするのか?!自分は西洋人のつもりだったのか?
答えの出ないまま電車の時刻が迫り、うやむやの気分のまま歩く。旅は知らない自分に出会うのかもしれない。
駅の構内に入る直前に振り返り、アムステルダムの街に「またね!」と後ろ髪を引かれながら挨拶した。



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