2006年珍道中日記7

<アムステルダム駅>
レーワルデン行きの8b番ホームに上がるエレベーター(この国ではリフトと呼ぶ)を目指してトランク引いてチビが二人でスタコラ。ところがエレベーターが無い!オランダの駅の階段は日本の2倍の長さがある。とてもじゃないが海外旅行用の身体より大きなトランクを持っては登れない。
おじさんに聞いたら向こう側の8a番ホームのエレベーターから登れと言う。「何でaなの?!ホームが違ったらだめじゃん!」と私は叫んだ。でもおじさんの大丈夫だと言う言葉を信じてエレベーターに乗ってホームに上がったらなんと!ホームの長さの半分が8a番ホーム、半分が8b番ホームだ・・。だから同じ8番だったのだ。階段も長けりゃ、ホームも長い。1本のホームの真ん中を境に前後で分けて違う電車が使っていた。日本ではあり得ないことである。この国の賢い合理主義を垣間見た。半分づつ使えばホームの本数は少なくて済む。ホームの真ん中から互いに逆方向に電車が走り出す光景は、摩訶不思議であった。

12:36発 レーワルデン行きの電車にぶじ乗車。また電車のステップが高かったが私のトランクは後ろにいた乗客のお兄さんがあげてくれた。ラッキー。
しかし、車内の通路が狭く、トランクを持っての移動は大変だ。椅子の背中合わせの隙間に皆はトランクを入れているけど私のはあと10センチ細くないと入らない。ユーロトレイルの旅はあと10センチ細いトランクなら快適なはずだ。こんなデカイのだとアホじゃないの?と好奇の視線を浴びる。
しかし私は人の眼は気にしないタイプ。でも、私のトランクより更に大きいトランクの妹は、晴れた日に溶けていく雪だるまの様だった。 教訓その2 トレイン旅行には小ぶりのトランクで行こう

人間ウォッチング
トレインの中は2等席に乗ったので生活感がプンプン♪パンにチーズを挟んだだけのサンドイッチを食べてる人。リンゴをかじっている人。直径10センチの巨大クッキーを隙間なくびっしりと12~3枚並べて入れた赤い大きなタッパーを抱えて一心不乱に食べている22~3歳の男の子。皆何か食べている。そうか、電車の中はランチタイムの場所なのだ。私たちとはす向かいに座ったそのクッキー青年は食べ続ける。ひたすら食べ続ける。キムタクのような端正な顔でひたすら大きなクッキーをノンストップで食べる様は違和感があって、妹と二人笑いをこらえるのが大変だった。そして、彼は遂に完食した。そのあと空になった赤いタッパーを見つめ深く大きなため息を一つつき放心の表情で蓋を閉めた。私たちは思わず顔を見合わせ、笑うな~!とテレパシーを送った。(双子はテレパシーが通じる)
こんなに甘ったるいクッキーがランチだなんて!!皆のランチは質素で、一重一菜どころか、一菜だけだ。パンにハムを挟んでいる人はいないし、バターも塗っていない。レタスなんてそんなシャレた物は勿論入っていない。パンにチーズだけだ。この国の弁当は料理ではない。でも皆体がデカイ。無駄にデカイ。こんな食べ物でどうして大きくなれるのだろうか?
そして、車内のランチの光景に何か違和感があることに気がついた。何かが日本と違う。それは誰も飲み物を飲んでいないからだった。パサパサしたパンやクッキーを食べているのに、一度も飲まない。彼らは唾液が多い動物なのか?動物というのは失礼な言い方だが、牛のような感じがしたのである。オランダのランチは日本人にはとても飲み物なしでは食べられないしろものだった。
車中、駅で電車に乗るまでの右往左往で疲れた身体を人間ウォッチングで休めた。

コメント

先生こんばんは♪
オランダ珍道中の続きを読めるなんて!
あれからどうなったんだろうとずっと待っていましたよ~~
おもしろい旅だったんですね♪
更新楽しみにしてまーす
 

mioちゃん、2年前いや、もう3年前になってしまった旅の旅行記ですが、あれから旅をしていない私にとっては
色々な記憶が無くなるなか(脳のキャパが小さくていつも次の出来事で上書きされてしまう)いまだに記憶が鮮明に残っています。笑ってもらえたら幸いです。
銀座教室、大阪、名古屋とセミナーだったので、お返事が遅くなってごめんなさい~。



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